賭け球をご存知でしょうか?
お金をかけて行うビリヤードのことです。一言でいうと賭博です。
ビリヤードの印象があまり良くない理由の一つにも、お金を賭けているというアングラなイメージもあると思います。
1961年に公開されたポール・ニューマン主演の映画「ハスラー」では、わざと技量を低く見せて相手を油断させて勝負に勝つ詐欺師が描かれています。この映画のイメージが強く残っている人も少なくないのではないでしょうか。
私がビリヤードをはじめてから賭け球をしているのってそう見たことがありません。というのは、現在のビリヤード場の多くが賭け球を禁止しているからです。(関東に限る)
ビリヤードをオリンピックの正式種目にしようという活動がありますが、そのためにスポーツ化を推し進める動きがあります。
(参照)2024年パリでの追加種目候補入りへの動きが本格化!
ただ、Twitterを見ていると(賭けに)勝った・負けたといった投稿を見かけることも少なくありません。親しい仲間内やこっそり賭けている方がいるのかもしれませんね。
関東では5ー9(ごーきゅー)、関西はジャパン
賭け球は、関東では5-9、関西はジャパンというゲームで行われます。
ちなみにジャパンは、ジャパンナインボールの略とのこと。
関東と関西ではもちろんルールが違いますが、お店によってもローカルルールがあるなど様々だそうです。
複数人でプレイされる場合、結託して1人を嵌める人たちもいるそうです。知らない場所や、知らない人とやって嵌められたという方の話をしばしば聞きます。
賭けなきゃ強くならないは嘘らしい
しばしば「賭けなければ強くならない。」という方がいます。その人は、賭け球をして強くなったという経験があるからそのように言うのでしょう。
でも冷静に考えてみてください。勝つ人がいるということは負ける人がいるのです。
勝者は常に1人です。例えば、100人全員が賭け球をし、100人全員が強くなるのでしょうか。賭け球をいくらしても、弱い人は弱いのです。
逆に、賭け球をせずとも強い人は強いのです。賭け球をせずプロになった方もいるとかいないとか。
ゲームのルール上、攻め一択なので学びも大きいそうです。
話題にしないほうがいい
以前、「1円でかけてみるといいよ。」と声をかけられたことがありますが、お断りしました。
普通に考えて、自分が負けると思っているのに参加しますか?
自分が負けそうな相手に声かけますか?
正直、そんなことにお金をかけるなら、私は確実にそのお金でランチしたり、お買い物したりすることを優先したいです。
そもそも趣味で自分の余暇を楽しむためにビリヤードをしているのに、なんで誰かとビリヤードしなきゃあかんねん。
先日、はじめて賭け球をしている人をみました。灰皿に小銭をチャリンと入れていたのですぐにわかりました。賭け球は禁止なので、内緒でやっているんでしょうね。