ビリヤードをはじめる人が少ない。
ということを、あるビリヤード場のオーナーに伺った。若者が少ないのもあるけれど、ゲームや体験型のアトラクションなど余暇を楽しむのはたくさん存在するから、その中で生き残っていくのはとても難しいことなのだと思う。
私がビリヤードをはじめて感じたこと。
それは老害が多いということ。
年上の方を軽視しているわけではありませんが、自分の目線からでしか話せない人が多いなというように感じました。
ビリヤード初心者と玄人の視点は違う
ビリヤード初心者と玄人の視点は違います。そんな当たり前のことなのに、知らないビリヤードのベテランが少なからずいます。
例えば、ビリヤードの球をまっすぐに撞くという行為。
初心者の「まっすぐ撞けた」のレベルと、玄人の「まっすぐ撞けた」のレベルは違う。違って当然で、それぞれのレベルに応じた「まっすぐ撞く」のゴールがある。
その初心者の「まっすぐ撞けた」を、「ビリヤードプレイヤーでもまっすぐ撞くのは永遠の課題なのにすごいね」というのは嫌味のほか何物でもない。
人にはそれぞれの目的があり、求めるものは違う。「まっすぐ撞く」は、それぞれの合格点が違くてよいのです。
むしろ違って当たり前なのです。
「ビリヤードプレイヤーでもまっすぐ撞くのは永遠の課題なのにすごいね」と言われた初心者はどう思うのでしょうか?
玄人目線で語られたら、何年練習しようが「できた」ことってなに一つありませんよね。
これで自分の成長を感じられます?何ができて何ができないかってわかりますか?
喜んで受け入れるのは、真正のドMだけでしょう。
もちろん、それがプロだったりプロ志向の方なら別だとも思いますけどね。
できた!と言ったら謙虚じゃない(2018.10.29追記)
例えば、上記で書いたまっすぐ撞くことができなかったことが、できるようになったということ。
これを素直に「まっすぐ撞くことができた!」って報告すると、初心者が「できるようになった」というのは謙虚さがないなと思う方もいます。
謙虚ってどういうことだろうと思って、ググってみました。謙虚な人に共通する9つの特徴
1.自分のことを言わない に近いのでしょうか。この場合、謙遜というニュアンスに近いのではないかなぁと思いました。
もちろんこれも間違いではありません。もし、私が逆にSA級のベテランだったら、同じように思うかもしれません。
あなたは趣味ではじめたビリヤード。1つずつ新しいことを覚えて、出来るようになっていくのが楽しくて仕方がない初心者プレイヤー。
「いえいえ、私はまっすぐ撞くこともできないんです。」って、ずっと言い続けるのでしょうか。
生涯勉強、だから「できない」って言い続けるのか。ちがうんじゃないかなと思います。
謙虚云々ではなくて、「あっできるようになってよかったね。」「この人はそそういう考えなんだね」でいいのではないでしょうか。それ以上でもそれ以下でもありません。
老害とスポーツについて、ちょうど面白い記事があったので追記します。(2018.10.31)
老害とスポーツ界(中川淳一郎)
kazueのはなし(2018.10.29追記)
kazueはセンターショットを教わったけれど、1度やってみてあまりうまくできなかったからずっとやっていなかったそうです。
最近、レッスンで「センターショットをしてみよう」となったときに、難しいしな…って後ろ向きだったそうです。
何回か練習していくうちに、ポケットの近くまで的球が寄ったそうです。インストラクターのアドバイスもあって、1回くらいはポケットに落ちました。
その時にインストラクターは次のように話したそうです。
「ポケットに入らないことができないではない。ポケットにちょっとずつ近づいている。そのことが分かれば、少しずつ成長しているのが分かるよ。」
何が言いたいのかというと、「できるようになった」ということは間違いではないということ。
そのたった一言が安心したり、自信になる人もいるということです。
あなただったら、どっちがいいですか?
もちろん人それぞれポリシーは違います。だから、その多様性を認めてあげてもいいですよね。
あなたが思うとおりにやればいい
ビリヤードに対する思いは様々。
100人いれば100通りの考え方がある。例え、あなたの考えが周囲の人と全く違くたっていいと思います。
あなたが思うようにやればいい。あなたが自分で見て聞いて調べてきた情報の中から、最適だと思う方法を選べばいい。
100人100通りの教えを全て実行するなんて、人には不可能です。
他人の意見に流される必要はありません。
何か違うと思ったら、Twitterでもブログでも裏垢を作ってカギが付いたところで吐けばいいと思う。
結構、10代~20代の間では当たり前のように行われています。それでスッキリするなら簡単ですよね。
(2018.10.29追記)
あなたが思うようにやればいい。これは、上記に記載したとおりに、自分が見たり聞いたり調べた情報の中から、自分に合った最適な方法を選べばいいということです。
ベテランに教えてもらうなということではありません。
あなたが教えてもらいたいベテランさんがいるなら教えてもらえばいいし、違うな、合わないなと思うなら教えてもらう必要はないということです。
ビリヤード初心者が続かないのは老害
そこで冒頭の、ビリアードをはじめる人が少ない、続ける人が少ない問題に戻ります。
ビリヤード初心者が続かない理由の1つは、老害だと思います。
最近は、プロによるレッスンもあるのでトラブルも少ないとは思いますが、それでもやはりビリヤード場にいるベテランに師事する方も少なくありません。
相性の良い人、教えることに長けている人に出会えればよいですが、必ずしもそうではないですよね。
老害の問題は、悪気はないし、思ったことを言っているだけということ。もちろん責任だってありません。弟子が続けようが続けまいが痛手はなにもありません。
一度教えてもらうようになったとしたら、教えを乞う人を変えようものならもめますよね。
私は、タダより怖いものはないと思います。タダで教えてもらえても、持論こねくり回されるのは勘弁してほしいと思います。
教えてもらえるのは嬉しい(2018.10.29追記)
私のここまでの文章で誤解があるようなので追記します。
ビリヤード場で声をかけてくれることは嬉しいし、教えてくれることはとても嬉しい。
それについて誰も迷惑だと思う人はいないと思います。
知らないことばかりなので、上級者から聞く話は全てが新鮮で楽しいです。
迷惑なのは、
- 人の隣でずっと見ている行為
- 自分の主張を一方的にされる行為(言葉を発する隙もない)
- 質問をしていないのに教えた挙句に教えてやったのに話を聞かないと憤慨すること
- 上級者が群がって下級者をたたく行為
- 自分の好意を否定されたと思って「下手くそでも楽しければいいよね」と暴言を吐くこと
です。
あなたは、どうしていますか?
ありがとうございますって素直に受け取りますし、自分に合わないなと思えば見送るだけです。
「ありがとうございます。」で終わらないから、困っているんですよね?
親切に教えてくれているから聞かなきゃなと思って聞いていると、延々と続くどころかエスカレートしていく。背後にたって、動かずに自分が言ったことをやっているかどうか監視する方がいたり。(そこには行かなくなりましたが)
かわせないし言えない。どうしようもならなくなったとき、ビリヤードを辞めるという選択をする方もいるし、爆発する方もいます。
これって、社会で問題になっているブラック企業の体制と変わらないのではないでしょうか。
ベテランも新しいビリヤードプレイヤーが増えるのは嬉しい(2018.10.29追記)
教えたがりな方はいます。世話をやきたくなる人もいるでしょう。
でも、ベテランもみんなビリヤードをはじめる人が増えるのは嬉しいのです。
嬉しいから教えたくなるし、知っているし経験しているから教えたくなる。
でも、その方法がずれてしまっているだけ。
丁重に断ったつもりでも、それが伝わっていなかったり、逆に拒否されたと思って憤慨されたり、はたまた関係ない第三者が参戦してきたりします。
そんな様子みていたら、面倒くさいからビリヤードやらなくてもいいかな…なんて思っちゃうこともありますよね。
ストレス感じる前に初めからビリヤード教室に通ったほうがいい
- 教えてやったのにかわいくない
- 謙虚じゃない
- 初心者のくせに生意気だ
- 我慢して聞き流せ
そんな精神的リスク追うくらいなら、私ははじめからビリヤードスクールに通ったほうがよっぽど良いと思います。
お金をもらうということには、それだけの責任が伴うわけです。win-winの関係なので、対等だしストレスフリーです。
もしも、自分に合わないと感じたら別のインストラクターを探せばいいだけ。遠慮する必要はありません。
ストレス感じたらシャットアウトすればいい
ストレスを感じるなら、無視すればいいです。近くまで来るなら「集中したいのですみません」と断りましょう。
ダメなら、自分が利用時間や店舗を変えちゃいましょう。
Twitterなら、ミュートにしましょう。Facebookならステータスを「知り合い」に変更しましょう。
どうしてもだめだって思ったら、爆発する前に丁重にお断りしましょう。
※ミュートとブロックは違いますよ。
初心者も今の気持ちを忘れない
よくいるのは、ビリヤードをはじめたのがちょっと早いだけで先輩面する人。
自分が見聞きしたこと、覚えたこと、していること、教えたくなりますよね。
でも、それって本当に相手が求めているの?
自分が、周囲の人からそういわれてきたから、同じようにやるものだとおもっていませんか?
相手が求めていないことを押し付けるのは。老害と変わりありません。
自分が考えていることって、だいたい相手も同じこと考えたりしていますからね。
相手が何を思って発言したのか、ということに思いを馳せられないなら、言葉を発しない。
http://billiards-beginner.club/archives/i-can-not-continue-2/